JSUGとは?
ジャパンSAPユーザーグループ(Japan SAP Users’ Group、JSUG、ジェイサグ) は、SAPユーザーが運営するユーザーコミュニティです。1996年に設立され、会員企業570社以上、登録者約8,700名(2022年現在)の、世界でも有数のSAPユーザーコミュニティです。
業種別、SAPプロダクト別等で部会を実施し、SAPの最新情報や他企業の活用事例の意見交換などを定期的に行っております。そんなJSUGが年に1回、各ユーザ企業の取り組みを紹介している会報誌が『JSUG INFO』です。
企画編集委員の活動内容
2022年JSUG企画編集委員のスケジュール(下図)をもとに、活動内容をご紹介します。

①企画・選定
・企画編集委員をチーム分けし、各チームごとに自由企画の題材を検討します。
・検討した題材をもとに企画案を作成し、プレゼンテーションを実施します。最終的には3~4案に絞り込み、理事会の承認を以って企画が決定されます。
②交渉
・企画内容を具体化し、誌面の構成やレイアウトデザインをサムネイルとしてまとめます。
・取材対象を選定し、取材の申入れと関係者間のスケジュール調整を行います。誌面のサムネイルや質問事項を取材先に事前共有します。
③取材
・リモートもしくは現地での取材を実施します。誌面のレイアウトによっては撮影クルーも同行し、写真撮影等を行います。
④誌面作成
・取材時のメモや、ボイスレコーダー(録音許可ありの場合)の情報をもとに、取材内容の文字起こしを行います。
・準備していた誌面構成に合わせて、内容の取捨選択とサムネイルの最終調整を行います。記事の原案を作成した後、ライターに原稿の執筆依頼を行います。
・原稿の校正を行います。また、取材先へ誌面の確認依頼も同時に実施します。
⑤校了~
・郵送先の確認や取りまとめ、必要部数の集計を行います。
・冊子の印刷、製本を行います。(制作会社にて実施)
取材を通して

今回、筆者は2つの特集記事の企画編集を担当しました。どちらも良い記事になったと自負しています。
「第一特集・DX請負人の仕事術」では、パナソニックグループCIOの玉置氏に取材をし、DXを成功に導くためのヒントや変革に対する考え方を伺ってきました。変革を「IT」「オペレーティング・モデル」「カルチャー」という3階層のフレームワークで捉えたうえで、表面のIT変革のみに目を向けていては実を結ばないという玉置氏の言葉は、いま変革を求めているすべての企業に当てはまるのではないかと思います。
また「メタバースで叶う5つの夢」では、メタバースワークスペース「Virbela」を展開する株式会社ガイアリンクの千野氏、メタバースクリニックを運営する株式会社comatsunaの吉岡氏にお話しを伺い、さまざまな切り口からメタバースの可能性と今後の展望を探っていきました。法整備やデバイス普及など、まだまだ課題のある技術ですが、メタバースが持つ匿名性や仮想性は、特に医療などの分野においては非常に有用ではないかと感じました。
このように、普段なかなかお目にかかることの出来ない方たちからさまざまな話をお聞きすることができました。とても緊張しましたが、貴重な経験となりました。
企画編集委員の活動で得たこと
①異業種の方たちとつながりを持つことができた!

活動期間中は隔週ペースで定例会を実施し、それぞれの進捗状況の確認や懇親会なども行います。SAPのユーザーで構成される委員のため、メンバーの業種はさまざまです。
また、企画の立案~誌面作成にあたり、制作会社の方とコミュニケーションを取る機会も多々あります。印刷時には制作会社の方のご厚意で工場へお邪魔させていただき、本誌が印刷されるところを間近で見学させていただきました。
異業種の方との交流や取材活動を通してさまざまな情報交換行うことができ、筆者自身とても良い刺激になりました。
②本業では出来ない“企画編集”という経験
本誌の特集の一部は、企画編集委員自らが立案から行ったものです。(※実際に『JSUG INFO』Vol.14の「メタバースで叶う5つの夢」という企画は、私たちのチームで立案から取材までを担当した企画になります。)また誌面のデザインも企画編集委員が考え、サムネイルとしてまとめていきます。
企画立案から取材、編集作業を通し「メンバー全員で1つの冊子を作る」という、本業では出来ない貴重な経験をさせていただきました。ここで学んだことは、委員としての活動が終わった後も日々の考案、ドキュメント作成のヒントになっています。
さいごに
KYOSOは、2022年からこのJSUG企画編集委員に参画させていただくようになりました。
2022年の委員メンバーは全員が企画編集未経験からのスタートでしたが、無事『JSUG INFO』発行まで完遂することができました。筆者も実際に経験してみて、本委員での活動がとても良い勉強になったため、2023年も引き続きKYOSO社員から委員を選出する予定です。今後の活動にもご期待ください!
投稿者プロフィール

- 2015年入社。会計管理システムやBIシステムのパッケージ開発を経て、現在はWebのスクラッチ案件で開発リーダーを担当しています。