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【SAP BTP】SAUG-x 2024 in Melbourne:最新技術を学んだ2日間を徹底レポート!

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こんにちは! KYOSOの大岩です。
2024年11月、私はSAPのパートナー企業としてオーストラリアのメルボルンで開催された「SAUG-x 2024」に参加してきました。KYOSOからは私を含む2名が参加し、SAPの最新技術やビジネストレンドについて学びながら、貴重なネットワーキングの機会を得ることができました。
本ブログでは、SAUG-x 2024の開催内容とともに、私が参加した2日間の様子をレポートさせていただきます。SAPのパートナー様やイベント参加を検討している方々にとって、参考になる情報をお届けできればと思います。


※タイトルの画像は当日講師を務めていたSAPテクニカルエキスパートのJosh Bentleyさんです。ハンズオンセッション時にご自身の人形を持たれていたので写真撮影させていただきました。Joshさんはこの後のイベント紹介でも登場します!

SAUG-x 2024とは?

イベント概要

イベント:SAUG-x 2024
会場  :オーストラリア、メルボルン
開催日 :2024年11月19日~20日
主催  :SAUG(SAP Australiaユーザーグループ)
※イベントサイトはこちら


SAUG-x 2024 は、SAUG Business Conference SAP TechEd on Tour が融合したイベントとして開催されました。ユーザーグループが初めて主催した本イベントでは、SAPの最新技術や製品、サービスに関するセッションが数多く開催され、日本からも13社35名が参加しました。SAPツアーイベントは過去にもアメリカのラスベガスやインドのバンガロールで開催されており、KYOSOとしては2018年のラスベガス以来6年ぶりの参加となります。

当日のスケジュール


Day0はSAP Japan Nightとして、日本から参加している方との懇親会が実施されました。
Day1のSAUG Business Conference+TechEdではビジネストラックやハンズオントラックを通じた既存ソリューションの活用方法の紹介を中心とした内容となっており、Day2のSAP TechEd on Tourで新機能の発表、デモンストレーションが行われる、という構成になっていました。

それでは、参加時の模様をお伝えします!

Day0:SAP Japan Night


前日の夜7時に成田を出発し、メルボルンに着いたのは翌朝8時前でした。
筆者にとっては(プライベートも含めて)初めての海外渡航だったため、空港内の手続き1つでも分からないことだらけでした。
世界一厳しいと言われているオーストラリアの入国手続きでは、ラフな格好だったためビジネス目的の渡航に見えなかったのか不法入国を疑われる?など予想外のトラブルにも見舞われましたが、渡航理由を説明してなんとか無事に入国できました。


到着後はSAP Japan Nightまで少し時間があったので、メルボルンの街を探索。
街を巡回するトラムに乗ったり、神秘的な大聖堂に感動したりと、都会的な雰囲気の中にも歴史情緒溢れる建物が混在するメルボルンを満喫できました。


夜には日本からの参加者が集ってSAP Japan Nightが開催されました(この時期のオーストラリアは、日照時間が長いため、お昼の写真に見えますが夜に撮ったものです)。
私たちKYOSOを含め、SAPのパートナー企業が一堂に会する貴重な場でした。参加者の皆さんとのネットワーキングを通して、共通の関心を持つ企業同士で意見交換を行うことができました。

Day1:SAUG Business Conference+TechEd


Day1の11月19日には、SAUG Business ConferenceとSAPの技術イベント「TechEd」が同時に開催されました。座学形式のビジネストラックも実施されていましたが、筆者は実際にワークを行いながらSAPソリューションの技術を学びたかったため、少し早めに受付会場へ行きハンズオントラックの申し込みを行いました。そのためこの日は一日を通して、ほぼハンズオントラックでした。

ハンズオントラックの概要は以下の通りです。

1枠目:Build Your own generative AI scenario for Your use case
SAP Cloud SDK for AIというSAPのSDKを使って、AIエンジン(Gemini等)をコールし結果を表示する一連の流れを学習

2枠目:Develop applications and processes with SAP Build and Joule
SAP Build CodeとJoule(AI)を活用して効率的にアプリケーション開発を行う方法を学習

3枠目:Explore SAP Datasphere and SAP Analytics Cloud end to end
SAP Datasphereを使用したデータモデルの作成とそのデータモデルを使用してSAP Analytics Cloudにて分析用のダッシュボードを作成するまでの流れを学習


いずれのトラックも全編英語ではありましたが、不明点がある場合には講師の方がマンツーマンで教えてくださるので、筆者もなんとかすべてのハンズオンを修了することができました。


トラックの終了後には別の会場でネットワーキングが行われました。
パーティー会場のような場所でびっくりしました! これもオーストラリアならではなのでしょうか?
前日のJapan Nightでお話しきれなかった方とも改めて親睦を深めることができ、貴重な夜になりました。

Day2:SAP TechEd on Tour


Day2の11月20日には、SAP TechEd on Tourが開催されました。これは、SAPが世界中で行っている巡回型イベントになります。
この日は新機能の発表などSAPの最新情報が目白押しでした。Day1と同様に、今回は「AI」が重要キーワードとなっているようです。

以下にSAP TechEdで発表された内容をいくつかピックアップいたします。

AIデジタルアシスタント「Joule」の強化


・お客様が独自にシナリオ開発できるツール「Joule Studio」の登場(2025/Q1)
・JouleのABAP開発者機能を追加(2025/Q1)
・JouleへのAI Agents機能追加により、横断的なワークフローの自動化が可能に(2024/Q4)
・モバイルアプリでもJouleが利用可能に(2024/11) 

Generative AI Hubの新機能

・オーケストレーション機能の強化
・カスタムAIアプリ開発向けのSDKのリリース(JavaScript、Java(2024末)、ABAP(2025/Q1))
・LLMラインナップの追加(Mistral Large2、Meta Llama3.1 70B、IBM Granite)

SAP BTP の拡張開発サービスに 生成AIによる開発支援機能が登場

・SAP Integration Suite に生成AI機能が登場(2025/H1)
・SAP Fiori ToolsにAI機能を搭載(2025/Q1)
・SAP Build Appsに生成AIによる画面生成機能が登場
・SAP Build Process Automationに生成AIによるチャットベースでのワークフロー作成機能の追加
・SAP Build Work ZoneにJouleが登場

おわりに


初の海外渡航だった筆者にとって、今回のオーストラリアでのイベント参加は何もかもが新しい発見の連続でした!SAUG-x 2024では、最新技術やソリューション活用例についての学びを得るだけでなく、同じ志を持つ企業とのネットワーキングや情報交換ができたことは、今後のビジネスに大きな影響を与える貴重な経験だったと思います。

もしあなたがSAPイベントに参加を検討しているのであれば、このような機会を逃す手はありません。SAUG-x 2024で得た知識やつながりを活かし、次のビジネスチャンスに繋げていきたいと感じたイベントでした。

イベント参加者としての視点を生かして、SAPパートナーや次回のイベント参加者にとって有益な内容をまとめました。本ブログが、今後のイベント参加を検討する方々にとって参考になることを願っています!

2025.3.25 追記

2025年2月28日に、SAP Inside Track TOKYO 2025(sitTokyo) Day1:Digital Transformation with Cloud ERP, AI にて、本ブログの内容の一部を紹介いたしました!こちらもご確認ください。
SAP Inside Track TOKYO 2025のイベント詳細はこちら

投稿者プロフィール

大岩 香緒里
大岩 香緒里
2015年入社。会計管理システムやBIシステムのパッケージ開発を経て、現在はWebのスクラッチ案件で開発リーダーを担当しています。
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