はじめに
皆様こんにちは。
私は日頃、SAP Fiori アプリケーションを中心に SAP Business Technology Platform(SAP BTP) での開発業務に携わっています。
そんな中、上司からのオファーで、2024年12月3日開催のSAP TechEd Japan 2024に登壇の機会をいただきました。
初めての登壇ということもあり、かなり緊張しました。しかし得られることも多くありましたので、SAP TechEd Japan 2024登壇の準備から本番までの経験を振り返っていきたいと思います。SAPのパートナー様や今後イベント参加を検討している方々の参考になれば幸いです。

SAP TechEd Japanとは
SAP TechEd Japanとは、SAPテクノロジー企画・導入・活用推進を担う担当者やコンサルタント、プロジェクトマネージャー、ITエンジニア、開発者を対象とした、SAPの最新技術や製品、ソリューションに関する知識を深めるための国内イベントです。
発表内容は大きく3つのカテゴリーに分かれており、SAP TechEd Japan 2024では次のトラックが用意されていました。
- SAP Business AI トラック
- クリーンコア/クラウド ERP トラック
- SAP テクノロジートラック
各トラックには9つのセクションがあり、例えばSAP Business AI トラックでは、SAPのAIデジタルアシスタントであるJouleのアップデート情報についてのセクション、クリーンコア/クラウド ERP トラックでは、クリーンコア戦略とクラウドERP活用のための基本五箇条のようなセクションなどがありました。
私はそのうちのSAP テクノロジートラックで「ログ管理の新常識、SAP Cloud Logging service で始めるリアルタイム監視」というタイトルで、SAP Cloud Logging serviceの機能についてお話ししました。
SAP Cloud Logging serviceは2023年12月にリリースされたサービスです。リリース日が最近であることもあり、どのような機能があるのか知らない方も多いのではないかと考え、SAP Cloud Logging serviceをテーマに選びました。
登壇準備
資料はPowerPointを使って作成しました。私は見栄えの良い資料を作ることに力を注ぐタイプなのですが、それだけでは良い資料はでき上がらないのが、資料作りの奥が深いところですね…

今回の登壇準備で特に大切だなと思ったことを以下3つにまとめました。
- オンデマンド用の資料はフォントをいつもより大きく!
- イベントの視聴者層を意識すること!
- 「つかみ」を大切に!
1.オンデマンド用の資料はフォントをいつもより大きく
SAP TechEd Japanの登壇はオンデマンド形式です。視聴者の方はPCやモバイル端末で資料を見るため、どうしても通常の登壇の時よりも画面が小さくなってしまいます。
オンデマンド用の資料は最小16ポイントを目安に画面を構成していくと良いかと思います。

2.イベントの視聴者層を意識すること
用語の説明はどのくらい細かくするべきか、プレゼン内で細かい設定方法を説明するか、大まかな機能を紹介するだけにとどめるかなどを模索することで、視聴者の方にとってより分かりやすいプレゼンにつながります。
SAP TechEd Japanの対象者は、SAPテクノロジー企画・導入・活用推進を担う担当者やコンサルタント、プロジェクトマネージャー、ITエンジニア、開発者の方のため、日ごろSAPの製品やサービスに触れる機会の多いことを念頭に、普段馴染みのあるであろう用語の説明は省略し、新しいサービスや機能の説明に重点を置くことを意識して資料の構成を練っていきました。
3.「つかみ」を大切に
興味の持てないプレゼンって、やっぱりどうしても内容が頭に入りづらいですよね…
冒頭でしっかりと視聴者をつかむためには、結局「自分がどれだけその商品やサービスに対して熱を持っているか」なのではないかと初心者なりに思っています。
淡々と機能を紹介するよりも、「今までこういうところで不便だったけれど、このサービスを使ったらこんなに便利になりました!だから皆さんにもぜひ知ってほしいです!」という気持ちをプレゼン冒頭で表現することができれば、視聴者の方もより共感しやすく、興味を持ちやすいのではないでしょうか。オンデマンドのような、登壇者が一方的に話すだけになってしまうプレゼン形式の場合には、登壇者の気持ちを乗せるということは特に意識したほうが良いなと感じました。
登壇本番
いよいよ登壇本番、撮影は東京のスタジオをお借りして行いました。普段あまり見ることのない本格的な機材に終始圧倒されていました…

プレゼン自体は、途中で噛んでしまったり外の騒音などが入ってしまった場合に途中から撮りなおすことができるので、比較的練習通りに話すことができました。
しかし後日編集された動画を確認すると、思っていた以上に単調な話し方になってしまっていました。印象の残るプレゼンにするには、自分が思っている倍くらい大げさに抑揚をつけて話すくらいがちょうど良いのかもしれません。
この辺りはどんどん場数を踏む必要がありそうです!
おわりに
今回は初めての登壇経験をまとめてみました。普段PCに向かってもくもくと作業をしていることが多い分、今回のような登壇の場に積極的に参加してプレゼンのスキルも磨いていきたいと思えたSAP TechEd Japan 2024でした。
SAP TechEd Japan 2024のオンデマンド配信日は過ぎてしまいましたが、2025年度もまた開催されると思いますので、ご興味のある方は登壇者として、あるいは視聴者としてぜひ参加してみてはいかがでしょうか?
また、登壇のテーマにしたSAP Cloud Logging serviceについては、当ホームページのブログで詳しく紹介しているので、内容が気になった方は以下のブログもぜひご覧ください!
投稿者プロフィール

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2022年新卒入社。Vue.js と Spring boot を用いた社内用経歴管理の開発に1年間携わり、現在は SAP Fiori を用いた開発案件を担当しております。「理解しやすいコード・使いやすいUI・伝わりやすい資料」を作れる人になるために日々勉強中です。
趣味は絵を描くことです。