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【SAP BTP】SAP TechEd Japan 2023でクロージングセッションのパネラーとして登壇!振り返りとKYOSOの取り組み

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2023年12月にSAP主催のTechEd Japan 2023が開催され、クロージングセッションにパネラーとして参加させていただきました。

クラウド時代のSAPコミュニティとエコシステムをテーマとして、
「プロジェクトにどう活用しているか?」
「BTPの学習にどうなのか?」
「なぜコミュニティ/エコシステムが重要なのか?」など、様々なポジションの皆様とディスカッションさせていただきました。

弊社のSAP BTP歴(SCP含む)は5年ですが、私自身は1年半と短いため、
「BTPは始めたばかり」
「これからキャッチアップしていく」という方々に近い立場です。

当日はそういった観点や経験をお話する予定でしたが、錚々たるパネラーの皆様に囲まれ緊張していたため、自身の思いを言語化するのに苦労しました。

写真見てお分かりの通り、頭の中が真っ白で視線も一点集中してますね。(※向かって右から2番目)
したがってセッションの内容を振り返りながら、改めてここでアウトプットしていきます!

コミュニティの良い所

プロダクトやサービス、フレームワーク、言語など、様々なコミュニティが古くから存在しており、
エンジニアであれば誰もがその恩恵を受けているはずです。
さらに近年はクラウド化が進み、技術革新やアップデートが早くなり過ぎたため、キャッチアップするにはコミュニティに頼らざる得ない時代になっているのではないでしょうか。(私は参考書を買う頻度が極端に減りました)

一部例外はありますが、基本的に誰に対しても情報共有し、「より良くしたい」「盛り上げたい」「活用してください」と言う発信者・企画者に対しては本当に感謝しかありません。
当たり前のことかもしれませんが、私が思うコミュニティの一番良さは、ここだと思います。

また、これまで情報の受信側だった人が、すぐに発信側へ転換できるのも、コミュニティの良いところだと感じます。マーケティングにおいて、認知度を上げることは重要です。会社のブランドを知ってもらうために、弊社も少しずつ発信の規模を拡げ、お仕事をいただく機会が増えてきました。

BTPの学習にコミュニティをどう活かしているのか?

他のパネラーの方も仰っていましたが、学習においてはSAP Tutorialsが非常に役立ちます。
無料で試用できるBTPのトライアル環境と、公開されているチュートリアルを使えば、基礎的なことはほとんど学べるのではないでしょうか。

それ以上の事をする場合は、私は公式ドキュメント(Help Portal)やコミュニティブログ、技術ブログを参考に進めています。

SAPの情報はほとんどが英語で、抵抗のある方もいらっしゃるかと思います。私もその一人でした。
しかしブラウザの翻訳機能でも大体理解できます。調べ方や進め方のコツさえ掴めば、コミュニティを活用した学習の敷居は高くないと思います。

現に弊社では、若手やパートナー様がプロジェクトへ新規参画する際に、BTP開発の基礎研修を行っており、教材の一部にチュートリアルを用いています。

BTPのキャッチアップ、社内・プロジェクト展開はどのように進めたか?

BTPの仕事が増えてきたところで、社内・プロジェクト展開の取り組み方について改めて考える機会があり、昨年2023年から本格的に始めました。

私の所感ですが、一度構成を決めて作りあげてしまえば、BTPはフェーズを追うごとに触る範囲や機会が徐々に少なくなってしまいます。
プロジェクトの途中参画者はBTPの知見や経験がつかず、結果的にメンバー間で技術力の差が顕著に表れはじめました。また、プロジェクトによっては新サービスの利用や他サービスの連携など、手探りで進めることも多く「やった人しか分からない」など、属人化するケースも増えてきました。

これ以上深刻化しないためにも、まずはSAPに関連する散らばった情報を一箇所に集めました。
例えばSlack内で交わしたメンバー間の質問・回答のやりとりや、Backlogの課題管理、ドライブに保管された資料などなど・・・。

情報収集後は手順や結論を確認し、検索できるように整形するなど、地道な作業をコツコツとメンバーと協力しながら進めていきました。

徐々にナレッジベースとしての形を成し、少しずつですが、ちょっとしたトラブルのサポートやプロジェクトの横展開などに活用できるようになってきました。

KYOSOのSAP BTPに対する取り組み

もちろん、既存の情報だけを整理して終わりではなく、継続してナレッジを拡充することが必要です。
メンバーがプロジェクトやトレーニングを通じて得た学びや経験を、能動的に共有していくことが望ましく、現在はそのような動機付けなどについて検討しています。

コミュニティをもっと良くしていくには?参加者を増やすには?

私のように今回のイベントをきっかけに、「恩返しよう」や「試しに投稿してみよう」
と思える人が出てくれば話が早いのですが、根付かせる何かが必要だと考えます。

それは帰属意識まではいかなくても、個人がプロダクトやサービスに対して1つでも得意、強み、親しみ、愛着などを持つ事ができれば、今以上にコミュニティは盛り上がるのではないでしょうか。

最後に

これまでコミュニティに対する意識はそこまでなかったのですが、今回のイベント登壇の招待をいただいたことが自身の中で大きな動機付けとなりました。

パネラーの皆様、本当にありがとうございました!

これから少しづつコミュニティに対して恩返し、そして貢献できればと思います。

投稿者プロフィール

仙波 結城
仙波 結城
2004年入社。
汎用機運用から始まり、クラサバ・Webシステムの開発を経験。
2022年4月からSAP Business Technology Platform(SAP BTP)を基盤としたWEB開発業務のリーダーを担当しています。
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